Interview #3
SAKATA
ITARU
放送作家 2016年

― 経歴を教えてください

2008年吉本総合芸能学院を卒業後、放送作家の修行を兼ね4年間芸人として活動しました。その後、2012年に放送作家として活動を開始。主にバラエティとスポーツを担当しています。

― 現在の仕事内容は?

・TOKYO応援宣言(テレビ朝日)
・ワイドスクランブル(テレビ朝日)
・A応Pのあにむす(テレビ東京)
・ソレダメ(テレビ東京)
・有田ジェネレーション(TBS)
・人間観察バラエティ モニタリング(TBS)
・グレアムボックス(舞台構成)
・全国納豆協同組合連合会専属のライター

テレビ番組では構成・コーナー企画を考えたり、台本を書いてます。グレアムボックスというグループのメンバーとしてコントを書いたり、納豆協同組合連合会のライターとして記事を書く事もあります。
日中は会議や収録に参加し、夜に原稿を書く事が多いです。

― どこにやりがいを感じますか?

様々な仕事が経験できるのも放送作家の魅力だと思います。
番組によって仕事の内容は変わりますしある日突然連絡がきて、舞台の脚本を書く事になったり、ゲームのシナリオを書く事になったり、ゆるキャラを考える事になったりCMを作ることになったり、芸人さんと一緒に全国を旅する事になったりと飽きることはありません。また、そこでの出会いも刺激的なものばかりです。様々な仕事を経験させてもらい、どんどん世界が広がっていきました。次はどんな仕事が舞い込んでくるかワクワクしながら過ごしています。
もちろん、締め切りに追われる事、アイデアを捻り出す作業など大変な事もありますが、自分のアイデアが具現化され視聴者へ届いた時「やっていて良かった」と大きな達成感を感じる事が出来ます。最近だとSNSなどで視聴者の意見をダイレクトに知る事ができるので仕事の成果が目に見えるのは楽しいです。

― 仕事で一番印象に残った出来事は?

最近で一番印象に残っている仕事は2016年リオ五輪です。
現地のスタジオ台本と中継台本を担当したのですが生放送ならではの緊張感とスピード感の中あっという間に16日間が経っていました。視聴者に分かりやすいようマニアックになりすぎず競技の見所や選手の情報を伝える事を心がけて台本を書きました。世界的イベントを伝える側として携われたことは、今後も忘れないと思います。リオ五輪が終わった時には大きな達成感を味わうことができました。

あと、テレビ業界で働いて印象的な事はタレント、プロデューサー、ディレクター、放送作家、テレビ業界の第一線で活躍する方々は「謙虚」な人が多いという事です。ある番組で国民が誰もが知る有名タレントさんと一緒に仕事する機会がありました。その時に「これほど地位と名誉がある人がこんなに気さくでこんなに謙虚なのか…」と驚いた事を覚えています。この業界に入る前は「横柄な人が多い」というイメージでしたが実際は逆でした。
「謙虚だから一流なのか、一流だから謙虚なのか」分かりませんがスペシャルな人に限ってもれなくそうでした。なので、私も「謙虚」である事を常に意識して生活するようにしています。

― ロントラってどんな会社?

ロントラはテレビ制作会社には珍しい都会的香りがする会社だと思います。私が言うのも何ですが「センスが良い会社」そういった印象です。
また、テレビの仕事だけではなく、「オモシロイ!」と思える事には積極的にチャレンジしていける環境があり「新しい事が好き」という人には働きやすいと思います。

あと、「スポーツに強い」というのもロントラの強みだと思います。スポーツというジャンルは絶対に無くならないですし、今後も大きく成長していくと思います。そのスポーツに強いというのはスポーツが好きな自分にとってとても魅力的でした。

― テレビ制作会社ならではと感じることは?

ロントラには社員に決まったデスクはありません。どこでも自由な場所で仕事ができるようになっています。一般企業だと決められたデスクで決められたペースで仕事をすると思うのですがロントラはそうではありません。番組制作というクリエイティブな仕事がしやすいよう自由に働ける環境作りにも力を入れているのだと思います。

あと、何事にもオモシロイを探す社員が多いです。側から見ればフザケているように見えるかも知れませんがフザける事で何か生まれる事を全員が知っているのです。こういった会社の雰囲気は制作会社ならではだと思います。

― どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?

放送作家、特にバラエティ作家に必要なのは「絶対的好奇心」だと思います。例えば、散歩している時に賑やかなお祭りの音が聞こえてきたとします。そこで「祭りやってるんだ」と通り過ぎるのではなく「祭りやってるんだー。ちょっと行ってみよう」と見に行けるか人が向いていると思います。

新しい番組企画を思いつくきっかけになるかも知れませんしもしかしたら素敵な人とぶつかって恋に落ちるかも知れません。そこに何があるのかは、行って見ないと分からないのです。この、実際に体験するという事の積み重ねがとても大切だと思います。それがアイデアを捻り出せるかどうかに繋がっているかと。

あと、「おもしろそう」と思う事と同様に「おもしろくなさそう」と思う事にも興味を持つべきだと思います。「おもしろくない」と感じる事に新しい何かがあった…なんて事を何度も経験しているのでこれは間違いないと思います。

― 今後、どんな番組を作りたいですか?

私はスポーツが大好きです。どの競技も知れば知るほど奥が深く探究心はつきません。
本来テレビは大多数の視聴者に向けて創られるものなのですが許されるものならめちゃくちゃマニアックなスポーツ番組がやりたいです。

サッカーならオフザボールの動きばかり追う「戦術」に特化した企画やクラブチームの特徴やライバル関係などを歴史的背景から紐解く企画、世界のサッカースタジアムを紹介する企画などです。「本当に好きな人」を満足させる番組を作れたら嬉しいです。

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